オリジナル蔵書の楽しみ

Books

 

子どものころから、読書が大好きでした。学校の図書館はもちろん、生まれ育った小さな町の図書館にも通いつめ、どこにどんな本があるかもほとんど覚えてしまいました。

 

 

高校生になると電車通学になり、本を読む時間は増え、さらに興味の範囲は広がっていきました。大学時代には、いわゆる「都会」に住むようになり、これまで通っていた図書館の何倍もの規模を持つ大規模書店に行き、さまざまな棚に並ぶ書籍を見て歩くだけで、何時間でも時間をつぶせる幸せを感じました。

 

 

そして現在、新たな楽しみを見つけました。年齢と共に、ベストセラーや人気作家は取りあえず押さえておくというような意欲は薄れていき、昔読んだ本を読み返したり、古典のなかで、まだ読んでいないものに興味が湧くようになってきました。

 

 

著作権は著者の死後50年で喪失するため、著作権フリーになった作品がインターネット上のサイトで気軽に読めるようになっています。

 

 

最近では、そのようなサイトを探して、明治期、大正期、昭和初期の作家の作品を読んだりしています。そして、テキストベースでダウンロードできるものは、自分でページ設定とカバーデザインをして、自分だけの書籍を作っています。

 

 

けっこう、これが楽しいのです。フォントの種類やサイズ、段組みを変えると、ガラっと印象が変わります。また、フリーの素材を探してきて、イラスト挿入をしてみたり、一度始めると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。時には、読む時間よりもかかってしまうことも多いほどです。

 

さらに、最近ではイギリス文学の古典などを読むことのできるサイトを見つけました。高校時代、翻訳されたものをむさぼり読んだ身としては、懐かしさのあまり、思わず「ラッキー」と叫んでしまいました。今は、ディケンズやシェイクスピア、それぞれにふさわしいフォントと装丁を考えているところです。

 

気を付けないといけないのは、「つんどく」ならぬ、「つくりどく」ですね。満足いくものができあがったら、それだけで読むことを忘れてしまいそうです。

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