魔法の言葉「関する」。和訳で使わないほうがいいかも

 

世の中には便利な言葉がありまして、

「またご飯でも行きましょう」

なんてのは、薄めの友達付き合いやビジネス上のお付き合いなんかでよく使われます。

 

またご飯に行きましょうなんていって、ホントに行くケースなんて滅多にないのですが、またもしかしたらそもそも行く気がないのですが、相手を傷つけずにそれっぽくスルーするにはいい言葉であります。

 

 

今回は、そんな便利な言葉で、翻訳には極力使わないほうがいいかもね、というのをお話ししようと思います。

 

 

その言葉は、

 

「関する」

 

です。

 

ちょっと見比べてみますと、

 

1、この商品について、意見を述べる。

2、この商品に関して、意見を述べる。

 

パッと見、「この商品のこと」ど真ん中を指しているのはどちらだと思いますか?

 

はい、そうですね、答えは1、です。

なんとなくの感覚でお分かりになると思います。

 

「~について」は、

ある事柄に関して、その範囲をそれと限定する」(Yahoo!辞書より引用)を意味します。

 

要は限定されているということですね。「この商品」だけのことについて意見を述べることになります。

 

いっぽう、「~に関して」は、

ある物事にかかわりがある。関係する。かかわる。」(Yahoo!辞書より引用)を意味します。

 

あれっ?なんかおかしいですね、ほとんど同じような意味にも感じます。

でも少し異なるのは「~について」のほうが「~に関して」よりも限定したニュアンスがありますよね。

 

ちょっと狭いのとちょっと広いのと、そんな違いですね。

 

で、英訳でも和訳でもそうですが(とくに和訳になるかな)、この「~に関して」という言葉は、あまり使わないほうがいいかもしれないです。

使い勝手がいい言葉ですので、無意識に使ってしまいがちになりますが、「~に関して」という言葉を用いることによって、明確な文言があってもそれがぼやけてしまうということなんですね。

会話にしても、文章にしても明確な何らかの意思表示があるのに、それに関連することも含めてしまうがために、ぼやけてしまうということです。

 

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