歴史は進化し、深化する

壁画

学生時代、歴史の授業が一番好きでした。しかし、高校時代は、理系クラスにいたため、授業コマ数の関係で、世界史か日本史のどちらかを選択しなければなりませんでした。

 

中学時代の世界史は、ほとんど概略程度だったので、世界史を選びました。その選択は正解で、先生の教え方もよかったのですが、本当に楽しい授業でした。一番の収穫は、世界でいろんな出来事があったときに、日本はどんな状態かということが気になり、結果的に日本史も自主的に勉強するようになったことでした。

 

最近、またいろいろと興味を持って、つまみ食い程度ですが、面白そうな歴史関係の本を読んでいます。そこで、気がついたのは、「歴史は進化する、いや深化する」ということです。

 

科学技術が進むと、それだけ、さまざまなことが分かるようになります。エジプトのミイラにX線を当てて、死因や栄養状態などを詳しく確認し、それによって、食生活や環境はもちろん、権力闘争の背景や事実なども判明しています。

 

たしか、私が学んだ歴史教科書には、メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明が、世界四大文明として記載されていました。しかし、今では、その記述はなくなっています。すでに、中国では、黄河文明よりも2千年ほど古い長江文明も発見されています。

 

面白いのは、インカ文明やマヤ文明が突然現れたように考えられていた南米に、多くの壁画が発見され、古代から豊かな生活を営んでいた形跡が認められたことです。まだ洞窟壁画の時代ですが、その後の高度なインカ文明やマヤ文明に至るまでの空白の時代の発見があれば、世界史の記述には大きな変化が生じるでしょう。

 

歴史は、時代と共に先に、先に進むだけだと考えていたのですが、実は、古代の方面にも進み、そして科学技術の進歩によって、それぞれの時代の状況が深く、豊かになっていくものなのですね。やっぱり、歴史は面白いですね。

 

 

カテゴリー: 日常のこと   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク