塗料用シンナーのSDSは長い

SDS(安全データシート)は、その製品や原料の種類によってボリュームが大きく異なります。

短いものであればA4用紙で5ページのものもあれば、10ページを超えるもの、長いものでは20ページ近くになるものがあります。

長いもので顕著なのは、塗料用シンナーやラッカーシンナーなどの、シンナーのSDSです。

 
化学物質の複雑な組成

塗料用シンナーは、さまざまな有機化合物から構成されています。
これらの化合物には、揮発性有機化合物 (VOC)、溶剤、化学反応促進剤、抗酸化剤、可塑剤、発泡剤、消泡剤などが含まれ、その特性や危険性を詳しく説明する必要があるためです。
トルエンやキシエン、アルコール類など、「組成、成分情報」「物理的・化学的性質」のセクションのボリュームが大きくなっているのが特徴です。

 
様々な健康への影響

塗料用シンナーの使用によって、健康への影響が生じる可能性があります。
例えば、揮発性有機化合物は、目や呼吸器系への刺激、めまい、頭痛、吐き気、神経障害などの影響があります。また、化学反応促進剤には皮膚への刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、これらの化学物質について詳しく説明する必要があります。

 
使用法に関する注意事項

これはシンナーに限ったことではありませんが、塗料用シンナーの使用には、使用法に関する注意事項があります。例えば、換気の確保や保護具の着用が必要であること、引火性があるため火気に注意する必要があること、使用前に良くかき混ぜる必要があることなどが挙げられます。

これらの理由から、塗料用シンナーのSDS(安全データシート)には、その化学物質の性質、危険性、取扱い方法などについて、詳しく記載されていますため、他のSDSと比べてかなり長くなっています。

 
 

SDSの英訳はこちら
https://www.tiners-p.com/msds.html

 

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